真夜中の訪問者
この間の週末の夜、
てゆうか、時計を見たら午前3時くらいだから、
夜と言っていいかどうかも微妙な時間に、玄関のチャイムが鳴ったの。
こんな時間に誰??
って思うじゃん、普通。
その時ちょうど、週末で泊まりに来ていたカレシと一緒に寝ていたんだけど、
あまりに連打されるチャイムの音で、2人とも目が覚めてしまったのね。
熱心なワタオキャ読者の方ならご存知だと思うけど、
ワタシの隣の部屋のオバサンってのが相当な変人で、
たまに近所ですれ違うと、
「ウチの天井の上を歩かないでくれ」だの、
「暴力団に追われている」だの言ってきて、
現実と妄想の境目がファジーなオバサンなの。
でもね、
近所で運悪くすれ違ったときに呼び止められることはあっても、
直接家を訪ねてくるなんて稀(まれ)だし、
しかも、こんな非常識な時間にチャイムを押してくるなんて、今までなかった。
あ!そうか!
ワタシが美少女過ぎて、ファンの子が会いに来たんだ!!
もしくは、
ワタシの美少女っぷりを近所のタバコ屋で聞きつけた労働者風の男達が、力ずくでワタシを手篭めにしようと企んでるのでは??
とかなんとかカレシに言ったら、
「いい加減目覚めなさい!」
って、女王の教室の阿久津真矢ばりにお説教されてしまってアレだったけど、
おかげで、寝起きの頭が、
いい加減に目覚めました。
でも、やっぱり、落ち着いて考えてみて、
あの、頭がバグった隣人オババならこういう非常識なことをやりかねないかも、
って思ったら、怖くて怖くて。
もちろん、チャイムは素無視。
いったいどれくらい待ったんだろう。
時間にしたら1~2分くらいだろうけど、
しばらくしたらチャイムが鳴り止んで、今度はドアノック攻撃に。
ドンドンドンッ。ドンドンッ。
やっだ、真剣(ほんき)で怖いんですけどー。
警察を呼びますよ。警察を!!
てゆうか、ワタシ、カレシの前だし、
男の子らしいところをちょい見せしちゃおっかなーって思い、
その不審者を確かめに玄関へ。
男は度胸、女は愛嬌。オカマは余興?
足音を立てないように、
ドアの、あの顕微鏡みたいなレンズで外の様子を見てみることに。
すると!!
なんと!!
外にはだーれも居ないの。
いやだ、お帰りになったのね??
ご苦労様☆
何か置手紙でもあるかしら?と郵便受けもチェックしてみたけど、
特に何もなし。
ま、何もなかったってことで、
知らなくていいことだってあるし、
ワタシの美は守られたわけだし、
その夜(てゆうか、明け方)は安心して眠りについたの。
翌日は会社がお休みだったから、
目覚ましが鳴らないように携帯の電源を切っておいたんだけど、
朝起きて電源を入れたら、
近所に住むオキャマ友達からのメールが数件入ってたの。
02:47 「電話つながらないんだけどー」
02:55 「ちょっと!家に居ないの?」
03:15 「ねぇ、せっかく女装メイクしてもらったから見せに来たのにぃ。開けてよ!」
なるほどね。
犯人はオマエかっ!!
ほんとよかった、ドアを開けないで。
ついでに、携帯も切っておいて、よかった。
真夜中に玄関を開けてみたら、女装のオカマ。
極上のホラーだよね。
何より、そんな、真夜中に女装姿で出歩くような、
超ウルトラスーパーハードゲイな友達が近所に住んでることが、カレシにバレなくてよかった。
ふにーーっ!!