タバコの煙はノンノンよ
今どきのオフィスはどこもそうだと思うけど、
ワタシの働いている会社も、分煙化されています。
で、なぜか、
きっと、誰かの悪意に違いないんだけど、
ちょうどワタシの部署があるフロアに、喫煙ブースがあるのね。
ワタシは、楽しいときだけタバコを吸うタイプだから、
友達と飲んでるときとか、家でくつろいでるときくらいしかタバッキーを吸わないの。
だから、当然、会社ではタバコなんて吸わないし、
あのニオイとか煙とか、すっごい苦手なわけ。
ま、一応、喫煙する立場としてキモチはわかるけど、
苦手なものはnigate☆
で、これも、
きっと、誰かの悪意に違いないんだけど、
ちょうど冷蔵庫とか給湯室(ワタシが1日の大半を過ごす場所)がある付近に喫煙ブースがあって、
タバコの煙とかニオイが漂っていて、すっごい臭いの。
さっきも、あまりにタバコ臭いから、
手のひらで煙を払いのけるようにして給湯室へ向かっていたら、
いや、手で振り払えるワケはないんだろうけど、
ま、そしたら、
超イケメンが、喫煙ブースからこっちに向かって、超歩いてくるのね。
やだ!!
あの人のタバコの香りなんだ!!
って思ったとたん、
さっきまで忌み嫌っていたタバコの香りが、
この上ない極上のパフュームに思えてきたりして、
全身で深呼吸して、
超イケメンのカレのニオイを独り占め☆
てか、
「すいません、煙かったですか?」
って、割と古風なやり口で、ワタシを超ナンパしてくる超イケ彼。
んもう、普通に話しかけてもいいのにぃ。
うふふ☆
それに対して、
「え?いや、ちっちゃい虫が飛んでたので☆」
と、言われた相手も困るような、明らかな嘘をつくワタシ。
いいのよ。
あなたは悪くないの。
ワタシだってタバコを吸うくせに、
他人が吸ったタバコのニオイを、これ見よがしに嫌うなんて、
お里が知れますわ!!
と、ワタシ、
ニッコリンしてその場に佇んでいたら、
ワタシのあまりの美貌に気後れしたのか、
「お疲れ様ですー。」
と、そそくさと去って行く、超イケ彼。
タバコに混じって香る、グッチのラッシュ(彼のつけてる香水)のニオイが心地よい。
きっと他のフロアの人なんだろうけど、
またココで、偶然に、再会しちゃったりするのかしら?
食事に誘われたりしたら、ワタシ、断れる自信、ない・・・。
ワタシってば、素敵なカレシがいるのに、だめダメーっ!!
と、そんな、余韻というか一人芝居に浸りながらも、
本来の目的であった給湯室に行こうとしたその刹那、
喫煙ブースの死角から、
超もっさい脂ぎったハゲオヤジが、のこのこと這い出てくる・・・。
え?もしかしてさっきの煙、
さきほどワタシが全身で吸い込んだ、あの鮮度の高い煙ってば、
この脂ハゲオヤジの吐き出した煙ですか??
なんだか、急に毒素が回って、全身が麻痺してきたっぽい・・・。
すいません。
ワタクシ、気分が優れないので早退させていただきますっ!!