ワタシってオキャマだったの!?

40代になったオキャマのイマ!を届けるブログ

キャットウーマン??

その日の業務が終了し、

そろそろ帰ろうかと、仕事中は外していたアクセサリ類を身に付けているところに、


同じフロアの女子社員がこっそり、ワタシに、近づいてきたの。


オマエはクノイチか?ってくらい、素早い身のこなしで。



日本にもまだ忍者がいるのね?

なんて思うわけもなく、



やだ、ちょっと、こそこそやってきちゃって、なんなの?


あなた、先月結婚したっていう相手のノロケ話を、


まだ話し足りないの??




仕方なく、

一応、もう帰るところなんですワタシ、的なオーラを出しつつも、


何か用?

めいた感じの顔でその女子に目をやると、




「昨日の夕方、中野駅に居ませんでした?」

と、唐突にクエスチョン。




え?昨日はお休みで、近所の中野駅周辺に居たけど、


それが何か?




「ワタシ見ちゃったんです。なんだかいつもと様子が違ったので、もしかしたら別人かもですけど。」

と、彼女。



そんなこと言われたら気になるじゃん。



で、何を見たのか聞いてみると、



「坊主の男の子と一緒に並んで歩いてましたよね?最初、雰囲気が違うんでわかりませんでした。」

と、さきほどの”もしかしたら別人”て言葉がどこへ行ったのか


妙に確信ぶった話し方の彼女。




ま、確かにワタシは中野駅周辺に居ましたよ。

坊主の子と一緒に。

ってか、その子はワタシのカレシ。


男の子って表現がちょっとアレだけど。この際気にしないことにしましょう。




「なんかぁ、2人とも雰囲気似てて兄弟みたいでした。どういう関係なんですか?」

と、さらに矢継ぎ早に問いかける、興味津々な彼女。



てか、兄弟みたいに見えたんなら、それでいいじゃん。


そういうことにしておきましょうよ。




この子ってばいったい、何を聞きたいのかしら?




一応、ワタシにも世間体とかあるし、

会社でキャマバレ(=オカマだとバレること)するつもりは毛頭ないので、


”友達だよ”とお答えし、対応終了。




てゆうか、

そこまで厚かましく聞いてくるんなら、その時声かければいいのに


というようなことを、

彼女にそれとなく問いただしてみると、



「その時ワタシ、豹柄のパンツとか恥ずかしいカッコで自転車に乗ってたので、無理でした。」

とのこと。



あ、そう。

でも、そうよね、豹柄はまずいよね。



大阪のオバちゃんじゃあるまいし、ネ?


今どき、アユですら穿いてないよ!!!




ということで、

ワタシ、話のホコ先を変えようと、


そんな、知り合いに会っても声をかけられないような格好で出歩くなんて、

女としてなってない旨を、5分ほど言い聞かせ、



話題の中心を、彼女の普段着の方に、シフトチェンジ。



なんでも、その豹柄のスウェットは、

中野のドンキホーテで購入したとのこと。


キャットウーマンのDVDを観てひらめいたらしい。



でも、いくら格好をマネても、

キャットウーマンにはなれないよ!!



てか、あのスウェットは”キャット”じゃなくて”豹”柄だし


オ フ ィ ス を 機  敏 に 動 く 程 度 が 関 の 山 ☆




ほんとにもう、

あなたってば、引っ越したばかりって言ってた割りに、


すっかり中野を堪能してるじゃない。



もしかして、その、自転車もドンキで?


あら、やっぱりそうなんだ。

え?8900円?お安い。


というような感じで、ドンドンドン、ドンキトーク。





てゆうか、ちょっと話がそれるけど、

中野って、オキャマにとっては恐ろしい街なの。



スーパーに行けば、かなりの確率でツガイのオカマに出くわすし、

コンビニには、キルビルのように寂しいオカマの刺客が潜んでいる、罠。



いつ、どこで、誰に見られてるかわからない。




近くのコンビニにだからと油断し、寝間着めいた格好で出歩いてごらんなさい。

もう、たいへんよ!!


その気の緩みが、命取り。



”飲み屋では気取った格好のくせに、普段はスウェットの寝巻き姿で出歩くブス

とか、


”あの子普段はメガネっ子で、坂本ちゃんにしか見えなかった”

とか、


あることないこと、負のキーワードをちりばめられて、


10倍は誇張されて噂になってしまいがち。




洗濯物だって、変なのを外に干せないし、


もし、ちょっと油断してエグイ下着を外に干そうものなら、


”純情そうなフリして、ドスケベな下着で男を食いモノにしている”

とか、



そこまで飛躍するか?

ってほど、憶測で話すのが大好きなのが、オキャマの特徴。




ま、でも、いろいろとラクな面も多いから、

オキャマがこぞって暮らしているんだろうけど、



そんな、眠らないオキャマの街、中野。




でも、まぁ、

そんなオキャマ論を、彼女に話すわけにはいかないので、


一般的なレディのたしなみについて、

帰宅するのも忘れて話し合うワタシたち。





で、ふと、

お互いに中野のどの辺に住んでるのかって話になったんだけど、



もう、オドロキ!!



なんと、ワタシと彼女のマンションって、

10メートルも離れていない距離なの。




一応、プライベートなことだからと、

ワタシの部屋の詳しいところはぼやかしておいたけど、


彼女のマンションは、

ワタシも知ってる”新築の瀟洒(しょうしゃ)なマンション”




やっだ!!


いつまた目撃されるか、わかったもんじゃないわ。




これからは、オキャマの目だけじゃなく、

同僚の目も気にしないといけないじゃない。


んもう!!





てか、思った。



あのオサレマンションに、豹柄パンツは、ないわ