ワタシってオキャマだったの!?

40代になったオキャマのイマ!を届けるブログ

風の日曜日


でさあ、友達と何人かで飲んでたんだけど、
土曜の集まりは、そんなにお酒飲むメンバーじゃないから、
終電の早い子からどんどん帰っちゃって、


残されたのは比較的終電の遅いE子と、ワタシだけ。

 

まあワタシはタクシーですぐ帰れる距離だし、
適当に飲んで帰りましょうなんて思っていたら、


E子ってばとつぜん「終電がないから帰れなくなった!」
とか騒ぎ出すのね。

 

E子の住んでる場所は、川崎の方だから
確かにタクシーだと結構いっちゃうだろうし、
「朝まで適当に楽しめばいいじゃん!
一人の方がオトコできやすいよ?」

なんて言って、自分はいつでも帰れるようにしようとしたら

 

「じゃあ4時まで付き合って」とのたまうE子。

 

4時とかおびえんだけどー。
でも昼間ずっと家に居たし、体力的には問題ないか。
久々に朝まで飲みますか?なんて思っていたら、

 

「映画やってるから観にいかない?」と、強い笑顔のE子。

 

映画すか?この真夜中に?
ちなみに何が観たかったりするのか聞いてみると

 

「感染列島がみたーい」だって。

興味ねえーー。

 

つかワタシ、相当飲んでるからヤバいんですけど。
このまま映画館なんかに入ったら確実に寝るわ!!

 

ということで、お断りの方向でお話をすると、

 

「やだー!もう飲めないもん、映画にしよ!エイガッ!!」
と、何かに感染したかのように映画をプッシュしてくるE子。

 

マジおびえんだけど。

 

じゃあ、こうしましょう。
映画の次にやりたいことはないの?と聞くと、

 

「えー、じゃあカラオケでもいいよ?」
と、なぜか上から、妥協してあげた物言いのE子。

 

あのー、4時まで居てあげてるのはワタシなんですけどー。
てゆうか、なんで4時?始発って5時以降じゃなった?

 

まあ、その辺を突き詰めていくと、
確実に5時まで一緒に居る羽目になりそうだったので、スルーで。

 

んで、妥協案として浮上した”カラオケ”ですが、
ワタシ前にE子と2人でカラオケにいったとき、ひどい目にあってるのよね。

 

E子ってば、空気の読める子が多いオカマ界では数少ない
マイクを持ったら決して離さないタイプの子で、
そして、そういう人にありがちだと思うけど、
お歌も決して上手ではないのね。ただ勢いだけはあるタイプ。

 

前に一緒にカラオケしたときも、歌い終わって得意げなE子に対して、
画面に表示された消費カロリーくらいしか、褒めるとこなかったもん。

 

てか、そのときワタシが歌ったの2回だけよ?2時間で。
両方ともE子がトイレに行ってる隙に入れたんだけど。


そんなわけで、映画もつらいけど、
2人でカラオケっつーのもつらい感じだったので、

 

「カラオケのあるゲイバーにしましょうよ。
歌えるしイケメンいるかもだし、そっちの方がよくない?」

と、提案してみると、E子さん、あっさりOK。

 

カラオケが出来て出会いもあるってとこに惹かれたんだろうけど、
あなたのそのマイク保持率を見たら、出会いは期待できないと思うけど?

 

あは☆

 

んで、ゲイバーに移動。

 

入ってそうそうE子ってば、
「イケメン皆無じゃん。やる気ゼロハイム」
とかくだらない冗談をかましたかと思えば、
さくさくリモコンを操って、さっそくカラオケの予約を。

 

でも、お店混んでるし「6曲も予約されてるから結構後だねー」
なんて言っていたら、

とつぜん、お店の人にマイクを要求するE子。

 

あなたちょっと、マイクって?
まだドリンクのオーダーも聞かれてないのよ?

 

E子さん、勝手に人の入れた曲を歌うのかしらと思ったら
ちゃっかり割り込みで予約かましたらしく、
先に歌の予約をしてたお客さんたちから、非難の目で見られるワタシたち。

 

ちょ、ヤダ。ワタシ、ワタシは関係ありません!!

 

と、そ知らぬ顔でタバコを吸っていたら、
どこから持ってきたのか、E子ってばマイクをもう1本持ってきて
それをワタシに押し付け、一緒に歌わせようとすんのね。

 

オビエル!!これじゃあまるで、ワタシも同罪みたいじゃん。
てかここで曲のタイトルが出てきたんだけど、

 

曲名:「帰りたくなったよ」
アーティスト:いきものがかり

 

ってオビエルー!!

 

お店入ってきて早々、割り込みで曲を入れた挙句に
「帰りたくなったよ」って、、オマエどんだけだよ。

お店の人が見たら、店に対する嫌がらせだと思うよね。

 

だったらさっさと帰れ!!

 

とその場に居た全員が(E子以外)心の中で叫んだことでしょう。

 

あーあ、こんな恥ずかしい目にあうんなら
2人でカラオケに行ったほうがマシだったわ。。

 

帰りたくなったのはワタシの方。。

 

その後も、2回に1回はE子の入れた曲がかかり、
でもたまたま居合わせたお客さんが優しかったのか
E子の曲をみんなで一緒に歌って盛り上がったりして
なんだかんだで楽しんだワタシ。

 

まあE子って顔はカワイイし、奇行さえなければモテる子だから
ある程度の無茶は許されてしまうんだろうけど。

 

つうか、ひとしきり飲んで歌って騒いで、
気づいたら朝の8時とかなってておびえた。

 

外はすっかり明るいし、でもなぜか風だけは強烈に強くて、
「やーん飛ばされちゃう」と風に背を向けるE子に対して
そっとビニール傘を手渡すワタシ。

 

「これ広げて飛んでいきなよ。メリーポピンズみたいに☆」
と、もちろん冗談で言ったんだけど、

 

真に受けたのか、ホントに傘を広げたE子のせいで、
ビニール傘のビニール部分がワタシに襲い掛かってきておびえた。

 

そんなワタシの週末。
天候と同じくらい荒れ模様だったけど、楽しかったわ。

 

E子と2人で遊ぶのは、とうぶん遠慮するけど☆