恐るべしノーパンスウェットナイト
本物女子からしたら(もちろん本物男子も)すげービックリするようなクラブイベントが、以前からゲイの間では執り行われていて、その名も「ノーパンスウェットナイト」っていうんだけど、略してノースエ。それがこないだ、新宿2丁目のクラブで開催されてたのね。
え?もちろん行ってきたわよ。読者のみなさんのために。
ブログのネタになるかと思って。仕方なく。。(うそ。出会いを期待して。笑)
てか、驚くことに今回で26回目!の開催らしく、それでも平日の夜だっつーのにここは満員電車ですかってほどに人・ひと・ヒトの混雑っぷり。そしてエアコンぶっ壊れてんじゃねーのってほどの熱気で、みなさん音楽に合わせて踊ってるっていうよりは、喧騒にまぎれて密着してるっていう雰囲気。
あんなにくっついて暑くないのかな。
たまたま入ったタイミングがそういう時間帯?だったのか、照明がかなり暗いのね。ほぼ真っ暗。あれかな、エアコン使いすぎてブレーカー落ちたのかな。だからこんなに暑いのかな。って思ってたけど、みんな慣れたご様子で互いに抱き合ったりしてるし、感動の再会?みたいな。幼い頃に離ればなれにされた兄弟が10年ぶりに再会しちゃった?みたいな。
誰も泣いてないけど。
いや、泣き声じゃない声をあげてるヒトもいる。
えー、時をさかのぼること、その前日の夜。
割とゲイバーとかイベント活動に熱心なタイプの友達から久しぶりに連絡があって、「明日のノースエいかない?」って誘われたのね。
ノーパンスウェットナイトってのは、その名の通り、下着を身に着けずにスウェットパンツを履いていくと、入場料が大幅に割り引かれるっていうイベント。
たしか500円とかだったかな。上野動物園でも600円取られるからね。安いよね。でも中には盛りのついたメス猿めいた人たちしかいないけどネ☆
あ、ワタシもか。きゃっは。
で、さそってくれた友達は今回のイベントが3年連続6回目という、甲子園でいったらかなりの強豪高レベルなわけなんだけど、「さいきんは性的な要素も薄まってきて、単純に踊りに来てるひとも多いよー」なんて言ってたから安心してたところに、さっきのアレだからね。
薄まってきたのはあなたの羞恥心なのでは?って思ったけど黙っといた。誘ってくれなくなると困るからね。
もうさー、ひっさびさのクラブイベントだし、もしかして素敵な出会いが?と思って勝負パンツをはいてこうと思ったら、そもそもノーパンイベントだったことを思い出し、それならばと、この前買ったばかりの新しいスニーカーをはいてきたのに、この暗さじゃぜんっぜん目立たない。オシャレは足元からっていうのにね、まったくもう。
とりあえず静けさと明かりを求めてロッカールーム的なところにきたら、ここでも感動の再会スペクタクルがおっぱじまってて、さすがにワタシがロッカーを使おうとすれば中断するかなと思ったら、なんと手をつかまれてスウェットパンツの中に導こうとするじゃないですか!!
ちょ、困ります。ワタシアナタシラナイアルヨ。
てか、ここのロッカーってそういうシステムなの?キーがスウェットの中にあるとか?
なわけねーよな。
あわてて手を引っ込め、とりあえず友達を探してお酒でも飲もうと、ダンスフロアにあるバーカウンターへ戻ったら、少し照明も明るくなってたので、ラムトニックを飲みながら揺れてたのね。
曲もニッキーミナージュとかわかりやすいのが流れ始めたし、ゆるーく踊っていたら、後ろから誰かが抱きついてくるんだけど、ワタシの友達はそういうことするタイプじゃないし、誰?と思ってふりかえろうにも、また照明が暗くなっててよく見えない。
そうこうしてるうちに手が、後ろから手が、タイトなジーンズじゃなかったゆるめのスウェットパンツの中にねじこもうとしてきてて、ごめんなさいワタシ、ノーパンなんです。パンツすらはいてない変態なんですよーと思ったらみんなそうだったわけで、すげーイベントだなこれって思ってる間に30分くらい過ぎてました。
刑事さん信じてください。
何も覚えてないんです。ほんとうです。ほんとうなんです。ワタシがそんなことするはずないじゃありませんか。弁護士、弁護士を呼んでもらえませんか?
ということで、執拗な友だちからの追及をかわし、家にかえって気づいた。
おニューの靴がめちゃくちゃ汚れてしまっている!!
ま、汚れてしまったのは、スニーカーだけじゃないかもしれないけどね。
きゃは☆