左右の手をクロスさせて…

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※これは、去年の１０月ごろのお話。

当時の勤務地は歌舞伎町でした。

その辺を踏まえた上で読んでちょうだいネ。
あは♪

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見ちゃった、トラボルタ。

「閉ざされた森」っていう映画なんだけど、
いいわ、トラボルタ。

顔とかは別にーって感じでタイプではないし、
頼まれたら広尾でカフェリングしてあげてもよくってよーみたいな感じなんだけど、

とにかく体がいいのよ。

なんていうのかしら、
こう左右の手をクロスさせてわきの下に挟むポーズ？
（ほら、みなさんもやってみて！！）

もう完全にやられたわ。

そのポーズィングをすることにより胸筋が強調されて、
なんか、わたしみたいな女子は、いてもたってもいられなくなっちゃうの。

ジーンズとTシャツが体にまとわりつく肢体・・・

これに、トラボルタの匂いがオプションで注文できたら最高なのに。


それにしても、ああいう外人の体つきってもはや犯罪だと思うわ。
第一級催淫罪で捕まえるべき。


で、
映画自体はは予想外の結末でそれなりに面白く、それなりにご飯を食べてそれなりに帰ってきたのね。

問題はがあったのはその翌日。


朝、出社してみると会社の同僚の女子（リアル）が、
わたしに詰め寄ってくるのね。

やだ、何よ。新しいコスメ情報かしら？
”クリニークは肌が荒れるからだめよ”、とかそういう系？？
と思っていたら、

「昨日の夜、男の人と映画館にいませんでした？」
というクエスチョン。


昨日行った映画館は歌舞伎町で、
会社の至近距離にある映画館だったの。

夜だったんだけど、まさか会社の人なんていないわよね？？と思いながら見ていたのね。

もちろん普通のゲイ友と見に行っただけだから、手なんてつなぐわけないし、

ましてや、上野の傑作劇場（ホモ専用映画館）みたく、
壁伝いに男を求めて徘徊するわけでもないし、
何もやましいところがないので、

「だから何？」
という強気なアンサー。

てゆうかこのリアル女子、もともとうざい子なのよね。 顔は”笑福亭つるべ”にそっくりだし。

だいたい朝の始業前の時間に話し掛けてくるなんて、
ほんと迷惑だわ。

こっちは、パウダールームにいったり、美容のためビタミン剤を100錠ぐらい飲まないといけないんだから。


ワタシがこの会話をぶった切ろうと、
席を立とうしたそのとき、

「男２人で映画なんてあやし～い～」
と、甘ったるい声でささやくつるべ女子。

たぶんアレね。
こういうやさくれた三十路オンナは、
おかしな”やおい本”とかでキャプテン翼の翼君と岬君が出来ちゃってる話とか読んで興奮しているに違いないわ。

それでこういう風に、
男２人で映画＝ゲイカップル、
みたいな安易で短絡的な発想をしてしまうんだわ。


それでも、ワタシってやさしいから、
無視なんてしないでちゃんと会話してあげたけどね。

「違いますよ。学生時代の友達なんです。純粋に映画が好きなんです！！」
って。


ま、実際のところ、
カップルではないにしろ２人ともゲイなのは当たってるし、

トラボルタの体ばかり見ていたワタシは、純粋に映画が好きとは言い切れないかもしれないけどね★

あは★


と、ここで始業のチャイム。

やだ、ワタシせっかく朝早く来たのに何もできなかったじゃない！

むかつくわ、つるべ女！！

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