ワタシってオキャマだったの!?

40代になったオキャマのイマ!を届けるブログ

蛾おんな

 

割と多くの人が利用している密室、

 

それが電車

 


ここでは密室ならではのドキドキワクワクな
イベントにけっこう出くわしたりします。

 

たとえば、前に日記に書いた
車内で騒ぐクソガキ、いやお子様、もそうだし、

 

普段ならうわっ!と思ったら逃げ出せても
電車という密室ではそうもいかず、

 

強制的にイベントに参加させられることも多いのです。

 


こないだも、会社帰りに電車に乗っていたんだけど、
それほど混んでいない車内に、虫が舞い込んできたのね。

 

虫っていうか、蛾の一種だね。

 

なんの色気もない、蛾。

 


てか、ワタシが利用している区間は、
新幹線駅前住宅めいたロハスな地域ではなく、

都会のコンクリートジャングル

 

車内で虫様と遭遇することなんて超レアなんだけど、
どこからか入り込んできたっぽいのね。

 


で、

 

蛾とかイヤじゃん?割と消えてほしいじゃん?


なので、幸い電車も空いていたので、
できるだけソレから離れた場所に移動したの。

 

そして、電車に可愛く揺られていたら、

 

こともあろうに、
ワタシの方へと蛾が近づいてくるのよ。

 


ちょ、誰か!殺虫剤を!!

 

あのシルバーシートのとこにある消火器とか撒いたら
みんな怒るかしら?

 

どうしよう、ワタシ、香水しか持ってないし、
シャネルのエゴイストじゃ、なんとなく弱い感じ。

 

 

とここで、

 

最近また読み始めたガラスの仮面を思い出し

 

そうだわ、ワタシが仮面をかぶって人間の気配を消せば
蛾さまも気づかずに通り過ぎてくれるかもっ!!

 

というわけで、”木”の仮面をかぶることに。

 


「ワタシは木、ワタシは木…」と心の中でつぶやき

 

目を閉じて、五感のすべてを解き放って、
”木”そのものになりきるワタシ。

 

マヤ、仮面をかぶるのよ!!!

 


しばらくして、樹木になりきったワタシは
何かが左肩にとまったのを感じたのね

 

あ、さては、小鳥さんかにゃ??にゃー

 

もしくは森のリスさんかも。

 


一瞬そんな考えがよぎるも、ここは電車の中

 

そんな小鳥とかリスのような
小動物めいたものなんて存在するわけもなく

 

”木”の仮面を外したワタシが見たものは、

 

そう、

 


ひやだ!!

 

もう瞬時に、デコピンの要領で”蛾”を弾き飛ばし、
その飛んで行った方向をみると、

 

少し離れた隣の、女の髪の毛に、付着。

 


その女子はさすがに”木”になりきっていなかったため
すぐさま「いやーっ!!」と短い悲鳴をあげ、

 

ものすごい勢いで髪を振り乱し、
ワタシのことを強くにらみつけてくるのね。


怖えーよ。

 

”蛾”より、怖い。

 


もう、蛾のリン粉だか
女の崩れた化粧の粉なのかわからないけど

 

なんか粉っぽいものが飛沫してて、
ちょっとしたホラーみたいになってるし。

 


しょうがないじゃんね、狙ったわけじゃないのよ


ワタシも必死だったの!!

 


そんなわけで、

 

これ以上ココにいると
錯乱した蛾女に殺されかねない状況だったので、

 

次の駅でドアが開いた瞬間に、ホームに降りました。

 


つーか、降りたら高円寺だし。

 

(注:ワタシが降りるのは、1つ前の中野駅)


ワタシ、どんだけ”木”になりきってたんだよ、みたいな。


きゃは☆