~ドッキ★ドキ 2丁目店子体験 その5~
1ヶ月もすると、ゲイバーのバイトにも慣れ、
オフの日に、お客さんと他のお店に飲みに行ったり、
ゲイ向けのクラブイベントに初参加してみたり、
何もかも初めてのことばかりだから、
いろいろ吸収しようと、遊びまくっていたのね。
世間では、フェミオ君とかが流行ってた頃で、
クラブに行くと、
アニエスのTシャツを着たオキャマがいっぱい居たのを覚えているわ。
★☆★ピチTブーム最盛期★☆★
みたいな感じ。
ワタシはといえば、
今までバイトなんかしてこなかったから、
月々のおこづかいやお年玉貯金しか手持ちがなく、
近所の古着屋とかで、
今で言うストリート系の服を買う程度だったのね。
古着といっても、かわいい服は割と高いのよ。
服を買ったら、靴が欲しくなるじゃない??
そして、バッグ、アクセサリー。
男の子だって、タイヘンなんだからー。
人間の欲望って、キリがないしネ★
でも、なぜかワタシ、昔から貯金はけっこうあって、
ま、理由はわかってるんだけど、
ほら、アレよ。
みんなも似たような経験、なぁい??
病院に行くと言っては、3回に1回くらい、実際には行かずに貯金。
これを小学生の頃から繰り返していたおかげで、
結構な金額になっていたのよ。
500円玉貯金とかあるじゃん。あんな感じ!!
小さな金額、コツコツと★
イヤな子供でしょ??
ほんと、ウチのパパ・ママには申し訳なかったと思うけど、
人様のお金には手をつけなかったってことで、
許してネ。
きゃは★
そんなこんなで、
当時、週1のバイトしかしてなかったワタシだけど、
お金には困っていなかったの。
でもさぁ、みんなだって、
目の前に100万円が置いてあって、
「どうぞご自由にお持ちください」なんて言われたら、持って帰るでしょ??
ましてや、駅前で配られるホットペッパーみたく、
向こうから差し出されたら、ねぇ。
で、NEW援助交際の話なんだけど、
そんなような甘い言葉をかけられて、
最初は恐る恐る、次第に大胆に、援助の魅力にとりつかれてしまったワケよ。
よく、“ただほど怖いものはない”って言うけど、
“ただ”っていうか、見返りもなく“お金をもらえる”のって、
おかしな話じゃない??
いくら世間知らずなワタシでも、
そんなウマイ話、最初は抵抗があったのね。
例えば、
「今度食事でも行かない?何か欲しいものあったら買ってあげるよ。」
なんて言われたら、
え?何か買ってもらったらお返ししないといけないじゃない。
ワタシには、この清らかなカラダしかないわ。どうしよう…。
なーんて、ココロの中で思ってみたり。
今のワタシなら、何の迷いもなく、
「じゃ、マンション買って~★」
って言えるけどサ。
で、実際に食事に行ってみると、
突然、新宿の丸井に連れて行かれて、
「何か買いなよ。」って、
お財布ごと渡されたのね。
やだ★
この財布ってば重い。
それも、小銭で重たいのではなく、
札束で、ズッシリと重たいのね。
なんか、茶系のお札で溢れてる…。
ほら、千円札とかって青みがかってて、たまにブルーな気分になるけど、
1万円札は、なんか、見てて落ち着く色。
そんな、大好きな1万円札がいっぱい♪
でもさぁ、何か買いなよって言われても、
ココは丸井でしょ??
そのオジサマの中では、
“若い子の買い物=丸井”
っていう方程式が出来ていたんだろうけど、
どうせなら、BEAMSとかアローズに連れて行って欲しかったな★
今だったら新宿にもあるのにネ。
で、丸井。
バーゲン期間じゃない丸井って、超空いてるジャン??
そんな中を、親子のような年の差の2人が歩いてるのって、
怪しくない??
女の子がお母さんとお買い物!!
だったらわかるけど、
男の子がお父さんとお買い物!!
って、なんかキッツイ。
まして、ほんとの親子でもなんでもないし。
でも、ココは新宿。
店員さんもそういうカップルに慣れているのか、
もしくは怖くて突っこめないのか、
過剰な接客の中で、ワタシたちの間柄に関してのコメントは、
一切ナシ。
なんだか、店員さんに薦められるままに、
いろんなブランドで服を購入。
すごいよ!!!
アバハウス、タケオキクチ、PPFM、メンズビギ、
当時の主要なカジュアル・ブランドをほぼ網羅。
てゆうか、紙袋がいっぱいで身動きが取れない状態。
でも、なんかキモチイイね。無駄遣いって。
これだけ買っても、ワタシの貯金は減ってないんだよ!!!!
超★新鮮!!(^^)v
人間って、環境に順応していく生き物。
こんなことを繰り返しているうち、
お財布を受け取って買い物するスタイルが定着。
ときには、タワーレコードに友達を呼び出し、
友達が欲しがってるCDなんかを一緒にまとめ買いして、
それをあげちゃったりして。
ほら、幸せはみんなで共有しないと。
今考えると、
セックス抜きでこんな状態が半年も続いていたなんて、スゴイよね。
半年だよ!!
いくら使ったんだか、わっかんないぐらい。
でも、思い起こせば、
3回目のデートくらいから、しきりに旅行に行こうって誘われてたの。
もちろん旅行代も滞在費も相手持ちだから、
海外にでも行っちゃえばよかったのかもだけど、
何しろ、不安じゃない??
何かあった場合、一人でも帰って来られる場所じゃないと、ねぇ。
しばらくの間は、
大学の授業とか、サークルとか、バイトとかを理由に、
旅行の誘いを断り続けていたんだけど、
2丁目の店子のバイトは3ヶ月で辞めちゃったし、
大学の授業やサークル活動も落ち着いたし、ってことで、
一緒に旅行に行くことに同意してしまったのね。
ま、なんとかなるかな??って思ってたし。
実際はなんとかならなかった、っていうお話は、
また次回のお楽しみってことで。
(*^^)v
あは★